そろそろ製作モノの加工が自宅ガレージでは手狭になってきた事と、できる事の幅を少しだけ広げる為にチョットした倉庫を購入。お世話になっている車屋さんの土地を間借りして月内に建てることになりました。
雪解け後にはウッドデッキや5坪ほどの小屋。五月の連休辺りにはお寿司屋さんの造作工事やログハウスの店舗改修工事やらと、ワクワクしちゃう有難いご紹介もいただいているので、在庫置き場と加工場が広くなるという事もあり何か木工機械等掘り出し物はないかな〜と、何軒か古道具屋さんを物色しに行くとずっと欲しかった刻み道具三点を見つけ即店主と交渉。そして3割引きで成立。即買いしてきました。
これで道具を借りる事なく刻みスピードが格段にアップです。
基本一人なので電動工具は大きな戦力なのですよ。
左、角のみ。 右、仕口ルーター(ホントは大入れルーター欲しかった(^_^))
ほぞ取り
3月はこれまでの大工人生とこれからの方向性を考え、初心を振り返り業界のこれからとそんな中自分にできる事とその志しをイメージしていた1カ月間。
真剣に考えて引きこもっておりました!
前職の不動産業から業界のこれからを考えて大工を目指し30歳で弟子入りするも、今のご時世現実はただの組立て仕事。。。
技術もヘッタクレもない既製品やプリント合板やらの組立てプレハブ住宅にそろそろ嫌気すら感じている今日この頃。
お施主さんに関しても、今一般的に使われている建材とそれに対する自然素材や国産の木材への知識と意識も同時に伝え、変えていかなければ、本物の “木” と “自然素材” の需要も更に減り、不健康な住宅ばかりがはびこる現実と、あと10年もしたら本当の “大工” は絶滅し、戸建て住宅も内装屋で事が足りるようになるんではないかと勝手にぎょうかいの危機を感じちゃったりもしています。
職人の技術面の1つに構造体となる柱や梁を加工する “墨付けと刻み” とがありますが、実際、札幌近郊の建築屋で手刻みでやってるのは俺の知ってるとこで片手で足りる程。
あと残りの建築屋を含め札幌近郊の8割以上(9割超えてるんじゃないか?)の工務店はプレカットで、手刻みでやるとしたってチョットした増築かリノベで痛んだ柱や梁を入れ替える時くらいなもんです。
一般の市場に出て(地元・大手ハウスメーカーなど)稼いでる大工さんでトドマツや杉以外触った事なかったり、鑿(のみ)を1度も研がずに1年終わる若手(〜30代半ば)がどれだけ居るのか、考えただけで震えが止まりません。
((((;゚Д゚)))))))
これだけ住宅メーカーがある中、自分が家を建てるとしたらココにお願いしたいと思えるところは、札幌近郊で今のところたったの2社しかないのもまた悲しい現実。
こんな家建ててみたいですナ^^
30過ぎで大工目指し今年で13年目。
そんな俺ももちろん完全にプレカット世代です。
墨付け刻みの経験は増築とリノベと合わせて今のところ両手で足りる程度のみ。
新築一棟墨付けから請け負うのは今はまだ準備不足もあり正直少々ビビりますが、場所と機械と少しずつ環境が整ってきている今、自分の手の届く範囲内、影響力のある範囲内から積極的に需要を作って経験していこうと思っとります。
無けりゃ自分で作るしかないもんな!